林先生より「立ち切りを終えて」

2023年4月8日(土)9日(日)の2日間、新潟ふれ愛プラザで開催された第56回全日本医師剣道大会にて林先生が立ち切りをされました。この立ち切りは2分間ずつ30試合を続けて行い、総勝数、取得本数を競う企画でした。林先生の相手は殆どが六段以上で、30名中20名が七段の先生だったそうです。林先生はこの立ち切りで26勝1敗3引分という素晴らしい成績を残されました。4月11日(火)の稽古で、椛島先生から「歴史に残る偉業」と報告があり、林先生に感想を頂きました。


66歳での立ち切りを終えて

立ち切り試合のお話が第56回全日本医師剣道大会の新潟大会長である荻莊先生からあった時には正直大変だと思いお断りしようと思いました。あらためて30分ならと思いましたが、60分となり、結果的にはトータルで75分となりました。

立ち切りで最後まで立っていられるように、昨年からジョギングも開始しました。当初は5分もしないうちに息があがる状況でしたが、次第に30分走れるようになり、体重も8キロ減となりました。

このように準備して立ち切りに臨みましたが、実際に立ち切りの最中には、無駄な力が入らなくなり、無駄打ちもできなくなりました。ただ丹田に溜めて合気になり、中心を割って攻め入る感覚を感じることだけが残っていたように思います。
30人のお相手が終わった際には、やっと終わった、でも息はあがっていない、体はなんとか自由に動いていると感じました。

ただ、その日の夜の懇親会では、全身筋肉痛、手や腕の筋肉が攣っていました。2日経ってもまだ筋肉痛です。

人生初の立ち切り試合を終え、これまでにない達成感とともに、なにか特別な剣道観がうまれたような気がします。この感覚を大切にしながらこれからの稽古に役立てていきたいと思います。

私にとって66歳での立ち切り試合は得難い経験でした。
貴重な経験をさせてもらえた剣道と剣道仲間の皆様に感謝いたします。

令和5年4月12日 林明人

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